【概要】
現在臨床で使用可能な歯科用セラミックス材料は多岐にわたり、その全容を把握するのは容易なことではなくなってきています。例えば二ケイ酸リチウムは、イボクラがe.max、GCがリジプレスと同じ材料ではあるのですが、生産元が違うので別の商品名で販売されていたり、あるいはe.maxと銘打っていながら二ケイ酸リチウムではなくジルコニアが使用されているものがあったりと(一昔前はe.max=二ケイ酸リチウムでした)、私たち臨床家の頭を悩ませます。また、ジルコニアに関しては、ジルコニアと一口に言っても3Y、4Y、5Y、Multilayer/Multitranslucentと物性が全く異なり、それぞれの特質を理解した上で正しい症例に正しい種類のジルコニアを適用することが成功の鍵となります。本コースでは、歯科用セラミックス材料を三つに大別し、それぞれの特徴をこれ以上ないくらい噛み砕いて、全て論文ベースでお伝えします。コース終了後には歯科用セラミックス材料に対する見方が一変することをお約束します。
コースのもう一つの目玉が、それぞれのセラミックス材料に合った、理想的な支台歯形成とは何かということを考えていくところにあります。ここでは、古きキャスト・ゴールドプレパレーション時代の論文を紐解きながら、現在広く受け入れられている支台歯形成の原理・原則がどのように形作られてきたかを皆様にお伝えしていきたいと思います。その上で、現在のセラミックス材料を使用するにあたって、どのような形成が理想とされるのか、これを考えていきたいと思います。結論から言うと、時代は「縁上マージン、モノリシック材料」です。縁下の積極的にマージンを入れる時代は終わりました。これが全く何のことかわからない、という方は是非本コースを受講してください。米国の補綴臨床最前線を出し惜しみすることなく、余すところなくお伝えします。
その他にも本コースでは、最近流行りの、維持形態なしでスパッと丸太のように平らに歯を削ったところにアンレーをボンディングしていくタイプの修復物(Non retentive prep)やバーティカルプレパレーション(Verti prep)についても、最新の文献・知見を交えながら私なりの見解を述べていきたいと思います。
なぜ、そうするのか。
原理・原則を文献ベースで理解することにより、
臨床を見る「目」が変わる。
私が留学を通じて体験したこと、感動を、少しでも皆様と共有できればと思っております。
杉田龍士郎
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