Global Diagnosis


Robbinsの「Global Diagnosis」はガミースマイルの病因を診断するシステムです。

病因は主に以下の5つのパターンに分かれます。

 
1) 上唇の長さが短い、上唇の活動性が高い
2) 上顎前歯が短い
3) 上顎前歯部の歯槽骨挺出
4) 骨格性の問題
5) 1)ー4)の併発
 
これらの診断をくだすために、様々な数字が必要になります。
 
① 顔面高(眉間ー鼻の下と鼻の下からオトガイまでが1:1なら正常。そうでなければ骨格性の異常(上顎骨の過成長/下顎骨の過成長)が疑われる)
 
② 上唇の長さ(安静時のウェットドライラインから鼻の下までを計測、平均値は女性20-24mm、男性22-24mmである。この数値が著しく小さい場合は上唇が短すぎて笑ったとき歯がいっぱい見えてガミースマイルになる、ということになる。)
  上唇の活動性(安静時からフルスマイル時の上唇の位置の変化。平均値は6-8mm。もしこの数値が大きすぎる場合は笑った時にあまりに唇が上に跳ね上がるので歯がいっぱい見えちゃう、ということになる。)

③ 安静時の上顎前歯部の露出量(男性で1-3mm、女性で3-4mm)
 
④ 上顎前歯の長さ(平均10-11mm)
 
⑤ 歯肉縁のライン(両側犬歯の歯肉縁を結んだ線と中切歯の歯肉縁が一致するかを見ます。もし中切歯がこのラインより下方にある場合は、前歯部の挺出が疑われることになります。)